本棚の地震対策・すべりどめ安定シート「アンティ」1,998円

「地震で落下した本に当たって死ぬなら本望」なんて言わないでください!
本棚自体の地震対策はすでになさっていると思います(まだならすぐに! 本棚や家具を地震で倒れないようにするための商品はスーパーやホームセンターでたくさん販売されています)。他の家具と違って、本棚・書庫は、それ自体を倒れないようにしても、地震対策としてはまったく不十分です。
本棚が倒れなくても、地震の際には収納されている本が一気に飛び出してきます。本はけっこう重いですし、またかなりの速度で飛び出してきますから、万一直撃でもしようものなら大変なことになってしまいます。幸いなことに、家族も家屋もなんとか無事であったとしても(いかなる大震災でも、確率的にはその結果が一番多いのです)、部屋中にぶちまけられた大量の書籍を片づけなければならないことを考えると、うんざりしてしまいませんか? もちろん、本や資料の大量落下での怪我や資料の汚損はどうしても避けたいのは言うまでもありません。
本の出し入れのしやすさを犠牲にすることなく、いつかはきっとやってくる地震(それは何も壊滅的な被害を出す大地震に限りません)の際に、本棚の本の落下を防止する方法はないものか……。それが、あったんです。
阪神淡路クラスの揺れでも、本棚の本の落下をほぼ完全に防止する魔法のグッズが「すべり止め安定シート・アンティー」(なんちゅーネーミングであろうか)です。こいつはスゴいです。作っているのは耐震グッズを数々開発してきている北川工業。
もともとこれは「書棚の耐震グッズ」として開発されたものではありませんでした。商品のパッケージを見ていただくと一目瞭然なのですが、玄関マットやキッチンマットのすべり止め用のシートだったんです。しかし、同社の書棚(など家具)の地震対策用品の機能検証をしている中で「書庫が倒れなくても書籍が降ってきたのでは危険」という認識が生まれ、そこで同社のラインナップのなかからすべり止めにフォーカスして実証実験をしてみたら、想像以上の効果があるということがわかったのでした。
わたしもこの実験を見せて貰いましたが、ホント、びっくりしました。こんな薄いシート1枚でここまでパワーがあるのか! と。この機能でこの金額は安い! とも思いました。しかも、この網目状のシートはEVA(ポリオレフィン系化合物)でできているため、非移行性、つまりぶっちゃけて言うと、経年変化で本がくっつかないという性質があるのです。塩ビなどでは、本の中の炭素と樹脂の成分がくっついてしまうため、本が傷んでしまいますが、EVAではそんな心配は皆無です。よごれたりしても、ぬるま湯で洗えばOK。半永久的に使えます。廃棄する際にも、燃やしても有害ガスは発生しないので安心です。
使い方は実にカンタン。棚のサイズにあわせてハサミでカットしたシートを本の下に敷くだけ。敷くのは上の方の段だけでいいでしょう。下の方の段は揺れも少ないですし、落下した時の危険も少ないですしね。書棚だけでなく、食器棚などに使ってもいいし、もちろんもともとの開発意図どおり、玄関マットなどの下に敷いてもいいでしょう。「読書関連用品」の期待の新顔と言えそうです。
(追記:2011.3.27)実験結果だけで十分に納得し、現実に効果を実証する機会は来て欲しくありませんでしたが、とうとうその時が訪れてしまいました。
3月11日、東北関東を襲った未憎悪の大震災。東京でも震度5+を記録し、マンション7階の弊社もギシギシと音がする、これまでにない激しく長い揺れに見舞われました。
結論から申しあげると、アンティを敷いてあった本棚はほぼ完全に本の落下を免れました。
振動の方向と書棚の向きが一致していたことも幸いしたのだとは思いますが、同じ本棚の敷いていなかった棚からは、落下しましたので、確かに効果はあったのだと思います。
書棚の向き、建物の構造、階数、立地などはいかんともしがたい条件です。また、津波には対処のしようがありません。しかし、被害を最小限に留めるために、以下2点のことをお勧めします。
1)アンティが本の手前にはみ出るように敷き、本はなるべく棚の奥に置く。
2)本と本の間に隙間を作らないようにする。
今回の震災で多くの貴い命が犠牲になりました。
心からお悔やみを申しあげるとともに、被災者の方々が一日も早く平穏な日常を取り戻されるよう、お祈り申し上げます。
薄暗い避難所で、寒さに震えながらも一心に本を読んでいる少女の姿がありました。衣食住の安定が最優先なのは言うまでもありませんが、心のケアに読書が果たす役割は少なくないと信じております。
津波により、多くの本、図書館も失われたはずです。今日、被災地の図書館へのネット配信が始まったというニュースが届きました。今後、Yomuparaにもお手伝いできることがないか、模索・実行してまいります。
●アンティーの効果を実証実験!
書棚に阪神淡路クラスの揺れを与えるとどうなるか?
振動台の上に書庫を置き、転倒しないように壁に耐震グッズで固定します。その書庫に本を並べ、兵庫県南部地震(いわゆる阪神淡路大震災)の「JMA神戸波」という加震波をかけます。
JMA神戸波の加速度は818ガルですが、この実験装置は一次元震動台であるため、より強い(880ガル)震動を与えました。
このとき、書庫は耐震金具で固定されていますから、棚にかかる加速度は増幅され、3000ガル程度になりました。
○アンティーなしだと
この条件で実験してみると、アンティーを使用しない場合、書庫の上から4段目までの書籍がほとんど落下しました。冊数では98%の本が落下してしまっています。
○アンティーを敷くと
同じ条件で、書棚の各棚板にアンティーを敷いて実験してみました。
棚の奥一杯から240×800ミリにカットしたアンティーを敷いています。
書棚の上から1段目と2段目の17冊が落下してしまいましたが、90%の書籍の落下は防止できたことになります(実験担当者は、本の手前側までアンティーを敷くと、もっと効果があがるだろうと推測しています)。
この実験で阪神淡路クラスの地震に見舞われれば、書庫に地震対策が施されており転倒を免れたとしても、中の本はほとんど落下してしまうこと、そして、アンティーを敷いただけで、その90%は落下せずにすませることがわかります。実験では背丈ほどの書庫を使っていますが、天井までの本棚や、なかんずく、壁面に作り付けの本棚をご使用の場合は、もっと被害が大きくなることは容易に推測できます。こういうタイプの本棚をご使用の場合は、ぜひともアンティーのご使用がオススメです。
●アンティーの特徴
すべり止め安定シート「アンティー」
サイズ 400mm×1150mm(±1〜3%)
厚さ 0.5〜0.8mm
材質 EVA(ポリオレフィン系化合物)
特徴
お客様の声すべり止め安定シート「アンティー」
読んでる様(男性・神奈川県川崎市麻生区)2008-01-04
十分は使いこなしていないが、そのすべりどめ能力は高いようだ。
メスピー様(40才・男性・自営業・東京都調布市)2008-02-24
かなり効果がありそうと思っています。ただすぐに使い切ってしまうので、お値段をもう少し安くしていただければと思います。
服部かずま様(男性・愛知県弥富市)2008-08-07
一見なんでもないようなシートですが、効果は絶大でした。
とはいっても、本棚に利用したわけではないので・・・
今回はオーディオのセッティング材としての購入です。
実際スピーカーの下に敷いただけで大きな変化を見ることが出来ました。
BGMを流しながら本を読まれる方も見えると思いますので、
そういった方への案内も有りかと思います。
実際同じ音量でも静かになりますし、まったく同じものが
”オーディオスパイダーシート”として売られてもいますから。
おふみ様(40代・女性・神奈川県横浜市磯子区)2010-12-08
無垢のフローリングに敷いた
カーペットの滑り止めとして活用中。
薄いので目立たず、べたつかないので掃除も楽。
もちろん無垢の木も変色や変質なし、です。
もっと財布にやさしい値段だと
もっと嬉しいのですが。